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作家さんはどんな人?作家の器とは。

「作家さんの器」って何?そのまんまですが、陶芸や木工、ガラスなどの工芸を制作する作家さんが作る器。
日常で使える実用的な器でもあり、そして、その作家さんの特徴が表現された作品でもあります。

作家さんってどんな人?

松本クラフトフェア、灯しびとの集いなどのクラフトイベントなどで
活躍する作家さんもいれば、
器系のお店でいろいろな商品とともに器が並べられている作家さん、
個展などを開催して、器以外にもアート作品などを制作する作家さんや
伝統工芸展などに出品するような作家さんもいたり、
手作り系の雑貨的な作品を制作してアプリで販売するのも作家さん。

「作家さん」なんてひとくくりに言ってますが、
本当に作家の数だけ物語がありそうなくらい千差万別なのが「作家さん」だと思います。

一方、職人さんと呼んではいても、
工房で一人で制作されていて作業だけで見ると作家さんと変わらない職人さんがいたり、
要望を聞いてから制作してくださる中、
職人さんの色、個性、得意技が光る「芸術だ~」と感心する商品を見て、それはもはや作家??
みたいな気持ちになる職人さんもいたり、職人さんもいろいろ。

「作家の器」というと、とてもざっくりしたカテゴライズになってしまいます。
器屋さんだけでなく、雑誌などでも見かけるワードだと思うので、「作家の器」と見かけたら、
作家がどんな人?というのを少し思いめぐらせてみても面白いのではないでしょうか?
職人さんという「だれか」が書かれている場合でも、そこには「人」がいるはずなので、
一人で作っているのかな?みんなで?とか、想像してみると名もなき商品への愛着が湧いたり、
どんなこだわりが隠れているのか?とか考えられたりするかもしれません。

 

作家の器とは?

作家の器は高いから、長持ちする、、、というわけでもなく、
作家さんの器は、100円ショップの器と違って、繊細なことが多いと思います。
素材や制作工程にこだわっていたり、
独自の表現のために、破損のリスクが高い形状をしていたり、
取扱いもしっかり確認すべきだと思います。
使用を始めてからも、100円ショップの器と同じように扱っては、
すぐに傷んでしまうことだって往々にしてあります。
使ってみてよかったから、同じものを追加購入したいと思っても、
次の入荷ではデザインが変更されていたり、下手したら、制作をやめていたり。
同じシリーズを作っていたとしても、工芸作品は一つ一つに違いがあります。
どこかしらに違いがあって、すべて同じなんてありえない。 そんなところが全部魅力でもあります。

作家さんの器って、(人が作るものなので職人さんも私個人では同じように思いますが)
味わい深い作品である分、写真ではなかなか伝えきれないことが多いですが、
実物を見られるときは五感でチェックしてみて、
オンライン上では何度も何度も確認したり、迷ったり、
ストーリーに思いを巡らせてみたり、いろいろな角度から見てみてはいかがでしょうか。

そんな器に料理を盛り付けて・・・

作家さんの器は、やっぱりなんと言ってもその人しか作れない雰囲気とか、
その時期にしかできなかった風合いとか、いろいろな要素が詰まっていて、
いいことばかりとも言えない(破損しやすいとか)ことはあるにしても、
深みのある存在だなって思います。

 

価格だって、ほんとに手作りしているものだと思えば、
レストランのシェフが作る料理と同じくらいの価格だと思います。
機会があればぜひぜひ触れたり、使ってみたりしてくださいね。

さいえ

オンラインショップ 「made in japan kitchenware さいえ」の店長です。
日本製の食器、テーブルウェア、雑貨を扱っています。作家もの、工芸品、量産品などいろいろです。
made in japanを通して、日本独特の面白さを見つけていきたいと思っています。
さいえHP https://cayest.net/
KIKOという名前でイラスト制作もしています。
KIKO https://oekakikiko.com/
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